○　寄寓の地／歌碑　　（台東区三筋）
　　○　童馬山房跡／歌碑　（港区南青山）
　　○　青山脳病院跡／歌碑（世田谷区松原）
　　○　斎藤茂吉と塩原温泉（塩原温泉）
　　○　斎藤茂吉終焉の地　（新宿区大京町）
　　○　斎藤茂吉の墓　　　（港区南青山）

　明治15(1882)年5月14日〜昭和28(1953)年2月25日

　斎藤茂吉は、現在の山形県上山市の農家の三男として生まれ、明治29(1896)年14歳で上京後、医師斎藤紀一方（浅草区東三筋町54番地）に寄寓し、開成中学・一高・東京大学医学部に学びました。
　大学卒業後は、長崎医学専門学校教授、ヨーロッパ留学を経て、養父が院長をつとめる青山脳病院に勤務、大正13(192)年に同病院が全焼すると、松原の地を再建地として大正15(1926)年開業、昭和2(1927)年、養父に代わり院長となりました。斎藤茂吉家は青山脳病院を昭和20(1945)年3月、東京都に譲渡し山形に疎開しました。
　歌人としては、大学入学前後より作歌をはじめ、間もなく伊藤左千夫に入門し「アララギ」の創刊に参加、その後「赤光」・「あらたま」・「つゆじも」など多数の歌集を発表しました。
　昭和25(1950)年、長男の茂太（精神科医・随筆家）が開業するため医院兼住居を新築し（新宿区大京町）新居に移りました。妻輝子や次男宗吉（小説家北杜夫）一家がともに過ごした場所でした。茂吉は既に最晩年で体調が優れませんでしたが、歌集『石泉』・『霜』を刊行し、文化勲章も受賞しました。
（台東区教育委員会掲示及び新宿区教育委員会掲示を参照しました。）