大本堂の真裏の大日如来のさらに真裏に地主神です。石標「地主神 大行事権現」とあります。
地主神は境内地を守護し、大行事権現が祀られています。境外の裏から見ると大きな石塔と狛犬が座します(こちらで記載)。
江戸名所図会では、本堂の右手に描かれています。
地主神の使いといわれる「和犬像」が境内に見られます。
大日如来は、不動明王の本地仏です。
平成23(2011)年に、清水建設によって覆屋を復興、光背が新設されています。
清水建設、グッドジョブです。
今まで見た鋳造大日如来坐像では一番大きいです。二番目は西光院です(こちらで記載)。
「大日如来遷座供養碑」
<説明板>
説明板が上から清水建設、流泉寺、目黒区と続きます。
「胎蔵界 大日如来 光背 覆屋二十八宿図 荘厳
平成22年の大日如来像保存修復に続き、翌年には覆屋を復興し、光背を新設致しました。雨水や落葉等から如来像を守る『覆屋』は、四方から礼拝できる開放的な造りです。
屋根はアルミ鋳物を採用して軽量化の上、Vプロセス鋳造法により自然な局面を持たせ内側の梁には旋盤削出し鋼材溶着、金色塗装にて描写した『二十八宿図』が輝きます。
光背はアルミ鋳物に金箔を押し、背後から光を取り入れ、大いなる日輪を表現しました。
清水建設株式会社」
「〔二十八宿図〕
大宇宙のほとけである大日如来の頭上に描かれた『二十八宿図』は、太陽・月・星の位置と動きを表し、生活の上では天文学、暦、占星術に古来より密接に関係します。
西洋の星座(黄道十二星座)は、太陽の通り道(黄道)を十二ヶ月かけて通ります。
それに対して『二十八宿』は、月の通り道(白道)に二十八の星座をつくり、月が一日に一つ、この星の宿、星宿を訪ねて天空を旅します。
また四方は七宿ごとにまとめられ、東方青龍・北方玄武・西方白虎・南方朱雀の四神に見立てられました。
平成23年3月 瀧泉寺」
「銅造大日如来坐像
区指定文化財(昭和59年3月31日指定)
下目黒3‐20‐26
蓮華座に結枷趺坐しているこの坐像は宝髪、頭部、体躰、両腕、膝等十数ヶ所に分けて鋳造し、それを寄せて一体とした吹きよせの技法で造られています。総高385cm、座高281.5cm、頭長は121cmで、体躰にくらべ頭部を大きく造るのは大仏像共通の特色であり、面相も体躰も衣文表現もよく整っています。
現在は露座となっていますが、『江戸名所図会』の目黒不動堂の挿図より、江戸時代には堂舎の中にあったことがわかります。
台座の蓮弁には開眼の年、入仏開眼供養の際の導師や僧侶の歴史が刻まれると共に、多数の施主名と供養者名が見えることから、大衆による造像だったことがうかがえます。また、刻銘から制作年の天和三年(1683)と、制作者が江戸に住む鋳物師横山半右衛門尉正重であることがわかることも貴重です。
平成21年3月 目黒区教育委員会」
大日如来像の四方には四天王像が鎮座しています。それぞれ邪鬼を踏みつけています。
【西牛貨洲 広目天】【北倶廬洲 多聞天】(大日如来後方)
【南瞻部洲 増長天】【東勝身洲 持國天】(大日如来前方)
女坂には文字が刻まれた力石がありますが、大本堂裏手にも力石らしき石が転がっています。