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 レーガン桜


○レーガン桜 足立区舎人公園1-1

 昭和56(1981)年2月ナンシー・レーガン大統領夫人から送られた桜(レーガン桜)が、昭和57(1982)年11月舎人公園に植樹され、
 同年にはポトマック河畔からの里帰り桜が、区内各地の公園・学校などに植えられました。
 「レーガン桜」及び「里帰り桜」は、明治45年に日本から贈った荒川堤の桜(五色桜)で、ワシントンのポトマック河畔に植樹されていたものです。
 ポトマック河畔では、時のタフト大統領夫人が植樹したことから「タフト桜」と呼ばれています。

<満開のレーガン桜>

     
 

「植樹されるレーガン桜」(昭和57年11月18日 足立区立郷土博物館蔵)

  

「舎人公園に植樹されたレーガン桜」(足立区立郷土博物館蔵)

  
 

<現在のレーガン桜>

 桜植樹記念碑の向かって右がレーガン桜です。

     
 

<レーガン桜の植樹について>

(説明板)
「区制50周年記念レーガン桜の植樹について
 レーガン桜は、昭和56年2月、日米友好の証として、レーガン大統領夫人から贈られたものです。これには次のいきさつがあります。現在の足立区江北の一帯は、昔「荒川の五色桜」と呼ばれた里桜の名所でした。明治45年、当時の東京市長尾崎行雄は、日本の桜の美しさに深い関心を寄せる米国民の要望にこたえ、日米友好の証として、12種3000本の五色桜の苗木を、首都ワシントンに贈りました。桜はホワイト・ハウスに近い、ポトマック河畔の公園に植えられることになり、植樹祭では、当時のタフト大統領夫人が、最初の1本を植樹しました。その後ポトマック公園は、桜を愛する米国の人々の努力により、世界的な桜の名所となり、贈った桜のうち700本あまりは、桜植樹70周年記念祭にも美しく花を咲かせました。一方親元の五色桜は堤防工事や公害の影響で、残念なことに衰退してしまいました。足立区では区制50周年を記念して、桜の里帰りを実施し、3000本の接木用の枝を贈られ、レーガン桜も同じ時期に里帰りしました。レーガン桜は、タフト桜の枝を挿木した、いわばアメリカ生れのニ世の桜で、品種はソメイヨシノです。名付親の鈴木都知事と育ての親の古性足立区長により、この地に定植されました。
  昭和57年11月18日  東京都 足立区」

  
 

<桜植樹記念碑>

(碑文)
「レーガン桜
 日米両国の友好をしるした「レーガン桜」は、明治末頃、江北の荒川堤に咲き誇った五色桜に由来する。明治45年、尾崎東京市長は、五色桜をワシントンに贈った。時のタフト大統領夫人は、その桜をポトマック河畔にお手植えし、その後同河畔は桜の世界的名所となった。
 昭和56年2月、足立区は桜の名所復活を願い、桜の里帰りを実現させた。
 同年、桜を愛する心に感動されたレーガン大統領夫人は、「タフト桜」からのさし木苗を日本国民に贈られた。この桜を東京都知事鈴木俊一は「レーガン桜」と命名し、足立区長古性直と共に、区制50周年を記念してこの地に植樹した。
  1982年11月  東京都 足立区」

  

 桜植樹記念碑は柵内にあり近づけず、ズームして撮るも碑文はどうにか読める程度でしたが、
 足立区立郷土博物館所蔵資料に碑文がありました。

   


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