Discover 江戸旧蹟を歩く

 目黒不動尊 大本堂と諸堂

  ○ 大本堂
  ○ 意志不動尊
  ○ 微笑観世音菩薩
  ○ 愛染明王
  ○ 二宮尊徳像
  ○ 子守り延命地蔵尊
  ○ 虚空蔵菩薩
  ○ 八大童子
  ○ 青木昆陽像



大本堂

<山王鳥居>

 天海大僧正が山王一実神道を創始し、当山にも奉安された山王鳥居を、平成29(2017)年の酉年本尊御開扉記念に復興したものです。
 扁額は「護國院」。寛永7(1630)年に、寛永寺の子院・護国院(こちらで記載)の末寺となっています。
 天海大僧正の弟子である護国院第一世生順大僧正が瀧泉寺を兼管して中興し、寺運は急速に栄えました。

    
 

<狛犬>

 承応3(1654)年銘の古い狛犬です。368歳です。
 狛犬の胸と前脚に銘が刻まれています。

   
 

<百度石>

 男坂の上にある百度石です。坂の上にあるので親切だなと思います。

  
 

<青銅灯篭(第一區筒先)>

 火消しによる明治24(1891)年の奉納です。

   
 

<大本堂>

 大本堂は戦災で焼失しましたが、昭和25(1950)年に再建されています。
 縁日には、舟和(芋ようかん)だけがここまで出店します。青木昆陽のサツマイモがらみでしょうか。
 女坂には舟和奉納の玉垣があります。

     

    
 

<鐘楼>

 鐘楼は28日と大晦日以外は立ち入り禁止の場所にあります。

  
 

【境内左手】
意志不動尊>

 左に制多迦童子、右に矜羯羅童子がお守りしています。
 左脇に「太郎坊・次郎坊」石塔があります。
 右脇には「馬頭観世音菩薩」があります。

    
 

微笑観世音菩薩>

 左の石標には「慈眼視衆生 微笑観世音菩薩 慈航普度」とあります。
 狛犬は左は新しく、右は天保11(1840)年銘です。
 台座が激しく損傷しています。台座上に牡丹と犬が刻まれ、台座下には子犬が戯れています。

    
 

<不動明王 天下泰平 日月清明>

 「微笑観世音菩薩」の左手に、文政3(1820)年銘の不動明王文字碑があります。
 石像の不動明王がほとんどの中、珍しい文字碑です。

  
 

愛染明王>

 愛染明王は、縁結びの仏としても信仰されています。八角形の聖域の中におられます。

    
 

【境内右手】
二宮尊徳像>

 二宮尊徳も参拝したと伝えられています。
 台座には「慈覚勇昆陽仁尊徳智」とあります。
 慈覚大師の行動(勇)、青木昆陽の慈愛(仁)、二宮尊徳の勤勉(智)を表しています。

    
 

子守り延命地蔵尊>

 右手に錫杖、左手に宝珠をもつ延命地蔵尊です。
 路傍では立っていることが多い地蔵尊ですが、座っておられます。
 左に掌悪童子、右に掌善童子が守っています。
 地蔵尊の後ろはさつまいも畑です。

   
 

虚空蔵菩薩>

 さつまいも畑の背後に、虚空蔵菩薩。平成28(2016)年の造立です。
 虚空蔵菩薩は、丑年・寅年の守り本尊であることから、石柱には牛がいます。虎は見当たりません。

     
 

<護衛不動尊>

 目黒不動開山千二百年記念(平成20(2008)年)に奉安されています。

    
 

八大童子>

 縁日以外は、シャッターフェンスで遮られた場所に八大童子の山があります。
 「不動明王の眷属として恭順敬礼拝する者を影の形に随うが如く守り衆生救済に活躍する童子たちである」

   
 

<青木昆陽像>

 こちらで記載


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