○ 江東天祖神社
「江東みちしるべ
天祖神社(福禄寿)
由来
天祖神社は、社伝によれば推古天皇の治世(593〜628)の創建で、その後、衰退していたのを応永10年(1403)に復興したと伝えられています。
天正年間(1573〜91)に疫病が流行し、この時織田信長の使者が参向して流鏑馬を献じたところ、疫病は治まったと言われています。今日では子供の健やかな成長を祈って、毎年9月16日に子供歩射が行われています。
亀戸七福神のひとつ(福禄寿)として親しまれています。」
「安政改正御江戸大絵図」(安政5(1858)年 国立国会図書館蔵)
「安政改正御江戸大絵図」の砂原神明宮が描かれている部分の抜粋です。
「シンメイ」とあります。
<玉垣>
「城東三業組合」の玉垣が1本。
「亀戸遊園地 総代 吉田金兵衛」の玉垣が1本。
「亀戸 遊園地」の玉垣が2本。
<鳥居/社号標/国威輝八絋>
社号標は江東区文化財です。
<参道/奉安殿/御水舎>
<童子像・道祖神像・木化石>
境内の至るところに童子や道祖神の石像が置かれています。
社務所前には木化石が置かれています。
<招魂碑/復興記念之碑>
鳥居(明治45年銘)は江東区文化財です。
<福禄寿>
柳川藩立花家上屋敷にあったのが、西町太郎稲荷神社(台東区東上野1-23-2)、下屋敷にあったのが太郎稲荷神社(台東区入谷2-19)です。
両社とも現存しており、下屋敷にあった浅草田圃の太郎稲荷神社は、樋口一葉「たけくらべ」に登場します。
こちらは立花家の守護神(上屋敷の現在の西町太郎稲荷)を江戸末期に分祀し境内社とし現在に至っているようです。
「境内社太郎稲荷神社社号標石」(昭和18(1943)年建立)は江東区文化財です。
大島稲荷神社は旧下屋敷の太郎稲荷を合祀しています。
上屋敷の太郎稲荷神社はこちらで記載。下屋敷の太田稲荷神社(浅草田圃)はこちらで記載。
<鳥居> 江東区文化財
2つ目の大正11(1922)年銘の鳥居は、江東区文化財です。
鳥居の裏には「遊園地有志」「大正十一年三月建立」とあります。
関東大震災前に遊園地による奉納です。
<力石> 江東区文化財
太郎稲荷神社参道に力石があります。「三拾六貫目」
<二之鳥居/狛犬/拝殿・本殿>