Discover 江戸旧蹟を歩く
 
 荒川右岸新田緑地/荒川リバーフロント(ハートアイランド新田)

  ○ 荒川右岸新田緑地/堤防
  ○ 荒川リバーフロント(ハートアイランド新田)
    ・富士見の広場
    ・ふじみ坂
    ・さくら坂
  ○ 荒川の五色桜(里帰り桜)


荒川右岸新田緑地/堤防

 鹿浜橋下流の荒川右岸新田緑地には、草地広場とこれに続く「新田わくわく水辺広場」が整備されています。

 荒川上流→下流

   

 荒川下流→上流

    

 荒川之下流三十景 その十九「新田之景」 海から18km
  新豊橋は描かれておらず、五色桜大橋は工事中と記載されています。

    


荒川リバーフロント】
○ハートアイランド新田 足立区新田3丁目

 「ハートアイランド新田」は、隅田川と荒川に囲まれた、足立区新田に位置するUR都市機構が開発した団地です。
 総面積20haの工場跡地に、新たな橋(新豊橋)や道路、公園、学校などが平成16(2004)年から平成22(2010)年にかけて順次整備されました。
 荒川沿いの川岸は盛り土され、ゆるやかな傾斜地として荒川の「スーパー堤防」と一体的な造りの「荒川リバーフロント」となっています。

富士見の広場 足立区新田 足立区新田3-36-21

 「富士見の広場」と「ふじみ坂」が整備されています。

   

(説明板)
「富士見の広場
 かつて東京ではいたるところで富士山を眺望することができました。荒川の堤防も例外ではなく富士山の景観を楽しむことができました。
 ここ新田地区の整備にあたっては、富士山の眺望を未来へ引き継いでゆくため、配置計画などに配慮した景観づくりを進めました。
 この円形広場がさし示す方向に、雄大な富士山を望むことができます。」

   

ふじみ坂>

     

<モニュメント風車>

 ふじみ坂にあるモニュメント風車「真・善・美ー三つのこころ」です。
 発電電力は景観照明に利用されています。

   

(プレート文)
「真・善・美ー三つのこころ
 この風車で発電された電力は、蓄電システムと組み合わされ「ふじみ坂」に埋め込まれたLEDを点灯させる電力に利用されます。
 この光はそのとき吹いている風の強さに合わせて、光る範囲や色合いが変化していきます。
 風車のデザインは、ハートアイアンドにちなんで、真・善・美といった三つのこころをイメージしました。」

  

 ふじみ坂上にあるモニュメント風車「木葉・花のそよぎ」です。

  

(プレート文)
「木葉・花のそよぎ」
 ここに設置されている風車は、荒川などから流れ込む風を受けて回転しています。
 ふじみ坂の路面と脇の手すりの下の「あかり」は、風を受けた風車の回転によって桜色から紫色へ刻々と変化します。
 風車のデザインは、風にそよぐ木の葉や花びらをイメージしたものです。」

  

さくら坂 足立区新田3-36-12

 「ふじみ坂」から荒川上流側に整備されているのが「さくら坂」です。
 「さくら坂」にはLED照明が埋められています。
 景観照明は夜景【光のさざなみ】と名付けられ、北米照明学会の国際照明デザイン賞(優秀賞)を受賞しています。

    

 さくら坂上にあるモニュメント風車「水鳥のはばたき」です。

  

(プレート文)
「水鳥のはばたき
 この付近に設置されている風車は、荒川などから流れ込む風を受けて回転しています。
 さくら坂の路面に埋められた「あかり」はこの風車の回転によって桜色から紫色へ刻々と変化します。
 風車のデザインは、水鳥のはばたきをイメージしたものです。」

  

荒川の五色桜(ワシントンからの里帰り桜)

 堤防に平行する遊歩道には「荒川の五色桜」(里帰り桜)が植栽されています。

  

(説明板)
「荒川の五色桜
 明治30年頃から昭和初期にかけて、荒川堤は日本有数の桜の名所として親しまれていました。
 1886年(明治19年)、江北地域の堤防に、八重桜を中心に70種類以上の桜苗が植えられたのが始まりといわれています。盛時には、そのさまざまな彩りから「荒川の五色桜」と呼ばれていました。その後、公害や堤防工事、戦争により衰退してしまいました。
 この「荒川の五色桜」をここ新田地区でも再現し、華やかな景観を取り戻すために、かつて植えられていた桜の中から多くの種類の桜を選び、植栽しています。」

  

(説明板)
「ワシントンからの「里帰り桜」
 足立区の江北一帯は、昭和初期まで「荒川の五色桜」と呼ばれる桜の名所でした。様々な品種の桜が植えられていて、花の時期には、白や黄色、淡紅や濃紅色などに彩られ、五色の雲がたなびくように見えたことから、この名が付いたと言われています。
 明治45年、当時の東京市長、尾崎行雄は日米友好の証として「荒川の五色桜」の苗木12品種3,000本を、アメリカの首都ワシントンに贈りました。現在、市内のポトマック公園は、世界的な桜の名所となっています。
 しかし、本家の「荒川の五色桜」は堤防の工事や戦争、公害の影響で、残念ながら衰退してしまいました。
 足立区では、「五色桜」を復活させるために昭和56年2月、区制50周年記念事業として、ポトマック公園の桜の枝35品種3,000本の里帰りを実現しました。この枝から苗木を増やし、あわせて「荒川の五色桜」に由来する品種を集め、区内の公園や学校などに植えました。新しい桜の名所として「都市農業公園」や「荒川桜づつみ」などがうまれています。
 ここに植えられている桜は、これらの桜の一部です。貴重な、歴史的財産でもある「里帰り桜」を、将来にあたって大切に大きく守り育てていきましょう。 足立区」

  


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