築地の文化と歴史が、錦絵で展示されています。
国立国会図書館が所蔵していない多くの錦絵が展示されており、充実した時間を過ごしました。
「鉄砲洲」「築地ホテル館」「海軍省」「築地御門跡」「古地図」「浜庭園」の展示があります。
<鉄砲洲>
鉄砲洲の展示は少ないです。
「東京築地鉄炮洲景」(歌川国輝 明治2(1869)年)
築地居留地一帯の様子を細かく描写した6枚続の錦絵です。
明治元(1868)年、東京は開市しました。
左に「新島原遊廓」、その右上に「築地居留地」、中央に15ヶ国の国旗が翻り「運上所」(税関にあたる事務所)、右奥に「築地ホテル館」が描かれています。
下段には、内外語の日常会話が加えられています。
明治5(1872)年の大火後も、教会・学校・病院などが次々と建てられました。
<築地ホテル館>
築地ホテル館の錦絵複製が多く展示されています。
「東京築地ホテル館繁栄馬車往来之図」( 叟斎了古 明治4(1871)年)
「東京築地ホテル館繁栄之図」(二代歌川国輝 明治2(1869)年)
「東都築地保互留館海岸庭前之図」(二代歌川国輝 明治元(1868)年)
「東京名所築地ホテル館」(三代歌川広重)
「東京築地ホテル館」(二代歌川国輝 明治2(1869)年)
「東京築地ホテル館」(三代歌川広重 明治3(1870)年)
明治初年の京浜間では多くの蒸気船が就航しています。
蒸気外車船「シティ・オブ・エド号」が描かれています蒸気外車船が描かれています。
「東京築地ホテル館」(二代歌川国輝 明治2(1869)年)
(「東京築地ホテル館」(三代歌川広重 明治初期)の掲示は間違っていたので修正)
「東京名所四十八景 築地ホテル館」(昇斎一景 明治4(1871)年)
「東京名勝図会築地異人館」(三代歌川広重 明治6(1873)年)
<海軍省>
軽気球の打ち上げ実験の錦絵複製が数点展示されています。
「軽気球之図」(二代歌川国明 明治10(1877)年)
「東京名勝図会築地海軍省」(三代歌川広重 明治6(1873)年)
「東京名所図絵築地海軍省風船ヲ試る」(三代歌川広重 明治11(1878)年)
「東京名所三十六戯撰」(昇斎一景 明治5(1872)年)
<築地御門跡>
築地御門跡は2枚のみです。
「江戸百景余興鉄砲洲築地門跡」(広重)/「東都名所築地御門跡」(広重)
<古地図にみる築地の変貌>
「安政2年 江戸図」(1855年)/「一目瞭然大江戸俯瞰図」(弘化4(1847)年)
<浜庭園>
浜庭園は1点のみです。
「春色浜庭の千代鶴」(楊州周延 明治11(1878)年)
<通路>
通路にも展示があります。
「東都築地ホテル館庭前の図」(三代歌川広重 明治元(1868)年)
「東都築地ホテル館之図」(三代歌川広重 明治初期)
「築地門跡ノ遠景」(井上安治 明治時代)