○ 本願寺寺中
○ 表参道
○ 稱揚寺
○ 圓正寺
○ 妙泉寺
○ 法重寺 別頁
○ 善林寺 別頁
築地本願寺は寺中に58ヶ寺を擁していましたが、大正12(1923)年の関東大震災により、ほとんどの寺が移転しました。
築地に残っているのは、圓正寺、稱揚寺、妙泉寺、法重寺、善林寺の五寺のみです。
「江戸切絵図」
西本願寺部分を抜粋して北を上に回転しました。
現在の築地場外市場は、西本願寺の寺中でした。
総門から唐門、本堂への表参道が見えます。
「江戸名所図会」
総門から唐門に至る表参道の左右の寺中には、多くの寺が描かれています。
「東京市及接続郡部地籍地図」(東京市区調査会 大正1年)
関東大震災前の京橋区築地の抜粋です。
現在の築地場外市場となっている当時の寺中には「卍」が密集しています。
かつて「総門」のあった表参道入口を南から見たところ。現在の「築地中通り」となります。
次は、表参道を北から見たところ。
表参道は晴海通りに遮られ、築地本願寺南門に至ります(右手に法重寺)。
参道に入ってすぐ右手に「感應山稱揚寺」があります。浄土真宗本願寺派。
稱揚寺は寺前の左右に店子を配しています。
しばらく進むと参道右手に「天護山圓正寺」があります。浄土真宗本願寺派。
本堂は昭和6(1931)年の再建です。
門柱、門扉、本堂格子ガラスには、寺紋「八重向こう梅」が陽刻されています。
扁額「天護山」
側面に床店を配しています。
表参道の東の「築地東通り」には、「雲悠山妙泉寺」があります。浄土真宗本願寺派。
寺号看板「浄土宗本願寺派 妙泉寺」
ビルのエントランスに扁額「雲悠山妙泉寺」。
妙泉寺はビルの中の4階に本堂があり、1階奥左手にインターフォンがあります。
○現在の築地場外市場
現在の築地場外市場と、寺中の三ヶ寺「圓生寺」「稱揚寺」「妙泉寺」の所在です。