東京大学医学部附属病院南研究棟の1階にあります。
トンネルを抜けて中庭に出ると、右前方に博物館入口があります。
入館無料、休館は水曜日。
【館内】
難解になりがちな展示内容ですが、関連書籍や漫画がその場で見ることができるようにしていたりと、なかなかと工夫しています。
ベルツ水の広告の展示には「おぉ!」と感心しました。
<近代から現代への医学の歩み 医学部と附属病院の160年>
<常設展>
「種痘所開設からドイツ教師の赴任」
伊東玄朴や種痘所開設についても、丁寧に展示されています。
「医療正始」
「ミューレル帰国時の集合写真」
「東大医学部に大きな足跡を残したベルツとスクリバ」
「ベルツ氏診断学」
「美人アレシラズ」
心優しいベルツです。
(参考)
「ベルツの別荘跡」(木賀湯滝温泉源泉地 箱根町木賀)
国道138号の早川沿に、ベルツ博士の別荘が建てられていた場所に、ベルツ博士についての解説板があります。
(説明板)
「ベルツの別荘跡
The site of Dr. Balz villa
ドイルの医学者エルヴィン・ベルツ(1849〜1913)は、明治9年(1876)、東京医学校(東京大学医学部)に招かれて来日し、我が国医学の発展に尽し、日本近代医学の父とも呼ばれた医学者です。ベルツは箱根を愛し、富士屋ホテルや芦之湯松坂屋に来遊していましたが、明治15年頃、木賀に別荘を設け、その渓谷美を愛し、「全山中で最もよい場所」と日記に記しています。
予防医学の重要性を説いたベルツは、明治20年、大涌谷に一大温泉療養所の設立を提言しましたが、この計画は諸般の事情で実現しませんでした。しかし、明治20年、ベルツの提言によって建てられたという箱根離宮、富士屋ホテル女子従業員のために作られたヒビ・アカギレの特効薬「ベルツ水」など、箱根と深く関わりのある医学者です。
箱根町」
「スクリバが東大在職時に使用した機器」
「世界各国で用いられた色覚異常検査表の開発」
「医学部卒業の文豪たち」
iPadで紹介されています。
森鴎外、斎藤茂吉、木下杢太郎、水原秋桜子、加藤周一、安部公房、加賀乙彦。
水原秋桜子の例です。
「世界を驚かせた胃カメラの実用化」
「人工がんの発生に世界で初めて成功」
ノーベル医学賞の候補ともなった、山極勝三郎博士の業績が展示されています。
学内の解剖台記念碑に、その顕彰が刻まれています。また成功時の句碑も掲げられています。
「がんの細胞レベルでの研究に道を開いた「吉田肉腫」」
「看護師の採用と育成」「IgEの発見とアレルギーの解明」「カルシウムによる筋収縮・弛緩制御機構を解明」
写真は「石坂公成・照子博士」
「ヒトの骨格」
「全国の医学系博物館」
「コーヒーショップ」