新吉原は「お歯黒どぶ」に囲まれ、揚屋町通りの入口には、かつて跳ね橋が架けられていました。
「たけくらべ」(樋口一葉)には、
「むゝ美登利さんはな今の先己れの家の前を通つて揚屋町の刎橋(はねばし)から這入つて行た」の記述があります。
新吉原は外界より一段高くなっており、その痕跡が今に残っています。
あらき薬局は、新吉原の揚屋町通り入口にあります。
風俗業界向けの商品を販売しており、店頭には、風俗用品自販機登場が設置されています。
ヤギの「メ―くん」が店頭の小屋にいます(撮影禁止とあったのでメーくんは撮らず)。
<たけくらべ大黒屋の寮跡>
「たけくらべ」(樋口一葉)の主人公である美登利の家のモデル、大黒屋の寮跡があった三角地帯(台東区竜泉3-7)前にある
あらき薬局の柱にプレートが設置されています。
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(プレート)
「樋口一葉 たけくらべ
美登利の家 大黒屋の寮跡」
(説明板)
「明治26年から同27年にかけて、樋口一葉がこの茶屋町通り(当時下谷竜泉寺町368番地)に住んでいた頃、前方の車道の西寄り三角地帯に名作「たけくらべ」にでてくる美登利の家のモデル大黒屋の寮(当時下谷竜泉寺町150番地)があり、そこには美登利にそっくりな娘もいた。
寮主は石野平次郎で、新吉原京町2丁目26番地の妓楼松大黒屋を経営しており、当時の新吉原細見記をみると、その妓楼には、太夫大巻がいてお職を徹している。
「たけくらべ」の原作未定稿「雛鳥」の一部は、一葉がこの竜泉寺町にいた当時に書いたものと推測され、そこに登場する子供達はみなそれぞれ地元にモデルが実在した。
1989年11月23日一葉忌 荒木慶胤 記」
あらき薬局から路地に入ると、観光土産食品加工製造卸業「和泉物産」があります。
店頭直売で、雷おこし、人形焼き(袋と箱)、のりせんべい袋を売っていました。
袋入り人形焼き(8個)は400円と格安です。
12時から13時は休憩ですが、休憩時間外でしたが、忙しく梱包作業中で休憩中と掲示がありました。