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 成子子育地蔵尊


○成子子育地蔵尊 新宿区西新宿6-10-2

 青梅街道の成子天神下交差点の角にあります。

    

(説明板)
「成子子育地蔵尊概要
 成子子育地蔵尊は、享保十二年(一七二七年)に成子坂に北面して建立、その後天保年間に再建、以来二百数十年霊験あらたかに其の名も高く近郷近在の崇敬の対象となっていましたが、昭和二十年不幸にも戦災の為壊滅の悲運にあわれました。
 しかし、昭和二十六年(一九五一年)十一月十四日有志の協賛を得て、現在の慈悲深く温和な尊容のお像と木造のお堂が再建されました。爾来五十余年、子宝祈願や家内安全を願う近隣庶民の拠り所となって参りました。
 昭和四十六年頃よりこの一帯は超高層ビル街に生まれ変わり、平成十四年当地区も西新宿六丁目再開発地域として一新し、それを機にお堂も不燃化造りに建て替えられて安置され、入魂法要が執り行われました。
  平成十四年七月十八日」

  
 

<成子地蔵尊伝説>

温故知しん!じゅく散歩 成子地蔵尊」より引用

「青梅街道に面して建つこの地蔵尊には次のような悲しい伝説がある。ひとり息子を江戸に奉公に出していた百姓が、盆に帰ってくる息子を迎える支度が何も無いことに気づき、青梅街道を通る旅人を夕闇にまぎれて殺し財布を奪った。ところが帰宅して財布を開けると、それはかつて息子に持たせた財布とわかった。間違えて息子を殺してしまった百姓は、悲しみのあまり自殺し、村人は供養のため地蔵を建てたという。」


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