Discover 江戸旧蹟を歩く
 

 江東区大島

  ○ 宝塔寺



○宝塔寺 江東区大島8-38-32

 中川船番所の西、小名木川近くにある宝塔寺には、
 江戸時代の商人が商売繁盛を願って塩を供えたことが由来の「塩なめ地蔵」があります。

    
 
 

「南本所羅漢寺ヨリ中川迄」(天保十一年八月 国立国会図書館蔵)

 国立国会図書館所蔵の天保11年の地図より抜粋です。
 「宝塔寺」が「中川御番所」から小名木川の西に描かれています。

   
 

<法塔寺(塩なめ地蔵)>

(説明板)

「江東みちしるべ
 法塔寺(塩なめ地蔵)
 由来
 宝塔寺は真言宗で、稲荷山小名院と号します。境内に安置されている塩なめ地蔵は、もとは、小名木川沿いにあったものを昭和初期に移したものです。
 江戸時代に、小名木川や行徳道を通る商人たちが、この地蔵の前で休憩し、商売繁盛を願って塩を供えたのが由来と伝えられています。また、仏前の塩をもらっていぼにぬると治るともいわれ、別名「いぼ取り地蔵」とも呼ばれていました。」

  
 

<塩舐め地蔵> 江東区文化財

   
 

(説明板)

「塩舐め地蔵
この塩舐め地蔵は
石井某によって小名木川から掘り出され宝塔寺に納められたと伝えられます。小名木川は慶長年間に開削されておりおそらく宝塔寺の開創(慶長十五年・一六一○年)とともに境内に安置されたものでしょう。
塩地蔵とよばれる地蔵尊はきわめて数少なく供えられた塩をつけると疣が取れるといわれ疣取り地蔵ともよばれます。
また商売繁昌、航海安全のご利益も授かると伝えられます。」

  
 

「塩なめ地蔵
 ・塩をかけずに合掌してお参り下さい
 ・ご真言「おん・かかか・びさんま・えい・そわか」
 ・願い事する時はお塩をお供え下さい
 ・供えられた塩を「いぼ」につけると「いぼ」が取れると「いぼ取り地蔵」とも呼ばれます
  供えられた塩を持ち帰り「いぼ」が取れたら改めて塩を供えて下さい
 ・塩なめ地蔵のお札ご希望の方寺までお願いします  合掌」

  

    
 

<六地蔵> 江東区文化財

  
 

<石仏>

 地蔵菩薩?弘法大師像ですかね。

  
 

<大先達加藤忠治之碑> 江東区文化財

 加藤忠治は、富士講のひとつである丸不二講の初代先達。
 裏面に「大正九年三月建之」

    
 

<丸不二講先達五十年記念碑> 江東区文化財

 明治28年銘の記念碑です。

    
 

<高野山弘法大師 南無阿彌陀佛> 江東区文化財

 「南無阿彌陀佛」の六字名号供養塔です。

   
 

<水子地蔵菩薩像/聖観音像>

  
 

<西国坂東秩父百番札所巡拝塔> 江東区文化財

 宝暦8(1758)年銘、並木浅右衛門奉納。
 「西国坂東秩父百番諸願成就所」

     


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