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 ねむの木の庭


○品川区立ねむの木の庭(旧正田邸跡地) 品川区東五反田5-19-5
 9:00-17:00(17:00以降施錠) 休園12/29〜1/3

 上皇后さまのご実家・旧正田邸跡地に、区立公園「ねむの木の庭」があります(平成16(2004)年8月26日開園)。
 上皇后さまが高校生時代に作られた詩「ねむの木の子守歌」にちなんで命名されたのがこの公園です。
 「しながわ百景」に選定されています。
 (参考)品川区公園案内>ねむの木の庭

(説明板)
「ねむの木の庭
平成十六年八月に池田山の地に品川区立「ねむの木の庭」が開園されました。約二百坪の庭園には、約六〇種類の草花、五十本の樹木が植えられています。
 この庭は皇后陛下美智子様がご誕生からご成婚までを過ごされた、正田邸の跡地に作られました。
 ねむの木の庭の、命名の由来や、皇后陛下の御歌、植物紹介、夜間のライトアップ、当時の御門の再現など、随所に細やかな工夫がなされています。
 閑静な住宅地の雰囲気にとけ込んだ、ほっと心の和むお庭といえます。」

     

     

      

 この辺りの豪邸にくらべて、あっけないほど小さい公園です。
 ここから50mのところで、過去、保育所設置反対運動がありました。
 子どもが遊ぶ、あるいは、人が集まる公園にならないよう、工夫されていると感じます。
 ・開園時間以外は施錠されます。
 ・駐輪場、駐車場はありません。
 ・トイレはありません。水飲みが1台あります。
 ・公園内での犬の散歩は禁止です。
 ・ひとりだけ座れる鉄製の背もたれのないベンチ様のものがひとつ、座れない高さの同様の構造物がもうひとつ。
 ・通りに面した塀は、透明なガラスとなっています。
 ・赤外線センサーが走り防犯カメラが設置されています。

     
 

□ねむの木

 庭の中央にねむの木が植えられています。

      

 上皇后さまが「ねむの木の子守歌」を御作詞されたのは、聖心女学院高等科時代のことです。
 その当時、詩や歌を交換されていた友人の一人が、ご結婚後の昭和40年になって雑誌に発表され、
 これを読んだ作曲家・山本直純氏夫人の正美氏が清純な詩に感動して作曲、
 礼宮(現・秋篠宮殿下)さまのご誕生を祝福して当時の皇后陛下に献上されました。

 当時の皇后陛下はその歌詞著作権を、肢体不自由児のための事業振興として
 社会福祉法人日本肢体不自由児協会に下賜されました。
 協会はこの著作権料を基金として昭和42年(1967年)に「ねむの木賞」を設け、
 肢体不自由児施設等において、永年肢体不自由児の日常生活業務に携わり、
 優秀な成績をおさめている女性に本賞を授与しています。
 ねむの木賞は毎年秋に授与され、受賞者は贈呈式のあと、皇居にて皇后陛下のご接見を賜ってきました。
 協会の総裁は常陸宮殿下で、贈呈式には殿下ならびに妃殿下がご臨席されてきました。
 

ねむの木の子守歌>モニュメント 板橋区小茂根1-1-7

 日本肢体不自由児協会の玄関には「ねむの木の子守歌」のモニュメントがあります。

   
 

療育の理念>碑 板橋区小茂根1-1-10

 心身障害児総合医療療育センターの庭に「療育の理念」碑があります。

 「療育とは、現代の科学を総動員して不自由な肢体を出来るだけ克服し、それによって幸にも恢復したら
  『肢体の復活能力』そのものを(残存能力ではない)出来る丈有効に活用させ、
  以て自活の途の立つように育成することである 高木憲次」

    

   
 

□プリンセスミチコ

 園庭入って右手に、プリンセスミチコという品種のバラがあります。、
 昭和42年(1967年)、イギリスのディクソン社が皇太子妃殿下に献呈したバラがプリンセスミチコです。

   
 

□ご訪問

 初回訪問は、宮内庁の日程にある公式訪問ですが、それ以降はお忍びです。
 お忍びといっても、マスコミのニュースで取り上げられています。

 ・平成17年(2005年)5月24日 天皇皇后両陛下ご訪問。その時の写真↓
  (https://www.kunaicho.go.jp/activity/gonittei/01/photo1/photo-200505-296.html
 ・平成19年(2007年)11月22日 皇后陛下ご訪問
 ・平成20年(2008年)7月10日 天皇皇后両陛下ご訪問
 ・平成26年(2014年)5月17日 天皇皇后両陛下ご訪問
 ・平成27年(2015年)5月23日 天皇皇后両陛下ご訪問
 ・平成29年(2017年)6月18日 天皇皇后両陛下ご訪問
 ・平成30年(2018年)4月24日 天皇皇后両陛下ご訪問
 ・平成31年(2019年)4月13日 天皇皇后両陛下ご訪問


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