Discover 江戸旧蹟を歩く

 目黒不動尊 独鈷の滝

  ○ 独鈷の滝
  ○ 垢離堂



独鈷の滝

 湧水は「東京の名湧水57選」(平成15年1月)に選定されています。

<水かけ不動明王>

 現在は水垢離は禁止で、水かけ不動明王が成り代わって水垢離をします。
 天明8(1788)年銘の手水舎から霊泉をすくって不動明王にかけます。

     
 

(説明板)

「當山の開基は天台座主第三祖慈覚大師圓仁で、一千二百有余年前の大同三年(八○八)大師自ら御本尊を彫刻し安置されたことに創まります。
 天安二年、大師が法具『獨鈷』を投じて堂宇造営の敷地を卜されたところ、泉が忽ち湧出。涸れることのないその瀧泉は『獨鈷の瀧』と称されました。
 大師はお堂の棟札に、「大聖不動明王心身安養呪願成就瀧泉長久」と認め「瀧泉寺」と号され、「泰睿」の勅願を賜りし清和の御代に「泰叡山」が山号と定められました。春に花、夏瀧しぶき、秋紅葉、冬積もる雪と、関東最古の不動霊場は四季折折の風情が輝き、善男善女の心に安らぎをもたらします。
 『獨鈷の瀧』は不動行者の水垢離場となり、江戸幕末には西郷南洲翁が薩摩藩主島津斉彬公の當病平癒を祈願されました。

  目黒不動尊御詠歌
   清らけき 目黒の杜の獨鈷瀧 災厄難を除ける不動尊

 ここに、身代りで瀧泉に打たれてくださる「水かけ不動明王」が造立され、より清らかな心と身で目黒のお不動さまに参詣できることとなりました。
 合掌礼拝して『獨鈷の瀧』の霊水をかけ、洗心浄魂されて、大慈大悲の不動明王と大願成就のご縁をお結びください。
  平成八年五月吉日  目黒不動尊別當泰叡山瀧泉寺」

   
 

(説明板)

「独鈷の滝
 このお滝は今を去る千二百年程前、当山をお開きになった慈覚大師円仁が堂塔建設の敷地を占って、御自身が持っていた独鈷を投げたところ、忽ち滝泉が湧き出したので之を独鈷の滝と名付けられた。それより今日迄どんなに旱天が続いても涸れることもなく、滔々と落ちており、長く不動行者の水垢離の道場として利用されてきた。
 今日都内では大変珍しい名所である。
  当山」

  
 

<庚申塔/和犬>

 三猿が陽刻された庚申塔がとりあえず二基見えます。他に多々あるようです。
 和犬も見えます。

    

     
 

<独股霊泉碑>

 崖上にある石塔で、一番大きい「独股霊泉碑」です。

  
 

<龍口>

 左の龍は玉を持っています。右の龍は手ぶらです。

   
 

<慧光照無量>

 「慧光照無量」
 「明治四十年六月寄附 春湖安本孝和拝書 木部松鶴刻」
 西川春洞の高弟、春湖による書です。

  
 

<燈籠>

 浮世絵に必ず描かれている燈籠です。

   
 

<聖願鉢>

 お賽銭を投げ、入ったら願いが叶う聖願鉢。

  
 

<養老孝子像>

 祈願する孝子像が湧水池にいます。

   
 

<霊泉の流れ>

 霊泉の湧水は、暗渠を経て、白壁のところで姿を現し流れて行きます。

  



垢離堂

 女身の龍神である青龍大権現を祀っています。

     


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