○ 日蓮聖人御廟所
○ 歴代聖人御墓所
○ 池上右衛門太夫宗仲夫婦墓
<御廟参道>
本門寺本殿の脇に「御廟参道」はあります。
参道突き当り右手に十三重石塔があります。
<御廟所>
中央廟屋内に宗祖日蓮聖人(弘安5(1282)年の御灰骨を奉安する墓塔が祀られています。、
左廟屋内に第二祖日朗聖人(元応2(1320)年)、右廟屋内に第三祖日輪聖人(延文4(1359)年)の墓塔が祀られています。
<御廟所配置図>
<日朗聖人墓塔> 大田区文化財
(説明板)
「大田区文化財 日朗聖人墓塔
安山岩製。石造宝塔。高さ一六○センチ(失われているは反花座を補うと推定一九○センチ)。
池上本願寺二世日朗の墓塔であり、塔身正面に一塔両導(中央に題目、その左右に釈迦如来と多宝如来)を刻み、基部背面には日朗聖人の没年(元応二年・一三二○)や造立願主の名等が刻まれている。
表面の剥離や損傷のため銘文は判読しにくいが、塔の形式から室町時代(十五世紀中頃)に造立されたものと推定される。この形式の宝塔は、当時、南関東の日蓮宗寺院において多く造立されているが、その中でも特に大きいものとして注目される。
昭和四十九年二月二日指定 大田区教育委員会」
第四世日山聖人以降の歴代貫首の墓です。
「江戸名所図会」
石垣の上に石塔三基が見えるのが「日蓮上人廟所」で、現在はこの場所にはありません。
右の囲いの中に石塔二基が並んでいるのが池上右衛門太夫宗仲夫婦墓です。
現在はその右手が、第四世日山聖人以後の歴代貫首の墓所となっています。
開基檀越の池上宗仲公夫妻の墓塔が祀られています。
左が宗仲公、右が妻の五輪塔です。
<池上宗仲夫妻像>
<池上家之墓>
「池上右衛門太夫宗仲夫婦墓」の左隣りには「池上家之墓」があります。
江戸名所図会の挿絵によると、「日蓮上人廟所」だった場所のようです。
ここから「宗祖御入滅霊跡 此坂下」の道標に従って石階段を下ると、大坊本行寺の裏門に出ます。