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 江戸川区平井

  ○ 平井の渡し跡


○平井の渡し跡 江戸川区平井6-11(説明板)

 平井橋の南に、説明板「平井の渡し跡」があります。
 説明板の道路反対側に神輿庫があります。その向こうに「平井の渡し」がありました。

(説明板)
「平井の渡し跡
 平井の渡しは、行徳道が下平井村で中川を渡る渡船場でした。対岸は葛西川村でした。江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』下平井村の項には、「当村(下平井村)の預る所なれば平井渡とよべり」とあります。渡しは江戸時代の初めに設けられ、船一艘で往来の便に供していたと書かれています。
 『江戸名所図会』の「平井聖天宮」の絵には、中川に「平井渡」が描かれ、江戸川区側の正面には鳥居が建てられています。
 行徳道は、江戸と下総の行徳を結ぶ道で、平井の渡しから江戸川区を東南に下り、今井の渡しで江戸川をわたって行徳へ渡りました。渡しはこの説明板からまっすぐ土手にあがった川岸で、説明板脇の細い坂道が当時の行徳道でした。
 明治三十二年(一八九九)、渡しのやや東に木橋の平井橋が架けられて、渡しは廃止されました。平井橋は、大正十四年(一九二五)に、鉄橋に架けかえられ、昭和五十五年(一九八○)に現在の橋になりました。
 その後、平成二十年(二○○八)の旧中川の景観整備によって、護岸が現在のように整備されております。
 (挿絵「平井聖天宮」(『江戸名図会』より))
  江戸川区」

    
 

「平井聖天宮 江戸名所図会」

 燈明寺と諏訪神社が描かれています。
 中川の「平井渡」には乗客を乗せた渡し船が見えます。岸にあがるとすぐに鳥居があります。

   
 

<平井橋>

    

   


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