○ 浅草道道標
平井諏訪神社の社務所裏の細道に、享保19(1734)年銘の浅草道道標があります。
元は行徳道に置かれていた道標で、行徳道は、平井の渡しを起点として、四股で元佐倉道と交差し、
東小松川村・西一之江村・東一之江村を経て、今井の渡し、行徳河岸に至ります。
(※四股の道標についてはこちらで記載)
(中央) 観世音菩薩立像
(光背左)「是与り左 ぎやうとく道」
(光背右)「あさくさ道」
(説明板)
「□下平井の観世音菩薩浅草道石造道標
昭和五十八年(一九八三)三月登録
区登録有形文化財・歴史史料
道標は、明治以降の地図と比較して精度の低いとされる絵地図類を補うものであり、江戸時代の当地域をめぐる交通史上のきわめて有用な歴史資料です。
この道標は、行徳道と呼ばれた旧道上にあります。行徳道は、旧中川平井の渡しから東小松川村、西一之江村、東一之江村を経て、今井の渡しに達する道筋でした。元の位置はここから東のつきあたりにあり、浅草方面から来た人が平井の渡しを越えて先ず目にした道標でした。「享保十九年甲寅」の観世音菩薩像右脇に「あさくさ道」左脇に「是より佐り、ぎやうとく道」とあります。平成十七年十二月、現在地へ移設しました。
平成十八年 三月 江戸川区教育委員会」