○ 江戸の調度品
「江戸の今昔」(歌川広重他 昭和7年)に、江戸時代の調度品が色々と掲載されています。一部の抜粋です。
<提灯>
解説に「用意の宜しき人々は、提灯を表記の如く包み持ち行き、之を使用したる也。」とあります。
江戸時代は、折りたたみ傘のごとく、携行用の折りたたみ提灯があったのですね。
<矢立>
大きな硯箱は持ち歩けないので、外出時の筆記用具ですね。
<千住の煙草入>
千住では、近在より野菜を積んで市に出す行きかう人々に日用品を売る店が数多あり、
こちらは千住の煙草を喫うのに必要な、火口(ほくち)などを入れる煙草入れです。
金具には「千住安川原」とあります。
<煙櫛、笄、簪>
解説によると、針と糸を忍ばせる品もあったとのこと。
「新板かつて道具尽/かつて道具尽」(芳虎 安政4(1857)年)
江戸時代の台所用品が描かれています。