1945(昭和20)年5月26日に墜落したB-29のタイヤが残っています。
「16 PLY 56 SMOOTH CONTOUR」
「グッドイヤー(GOOD YEAR)の旗のマーク」
足立区立郷土博物館には、このときに墜落したB29のプロペラ1枚が保存されています。
(説明板)
「B29プロペラ(部分)
昭和20(1945)年 入谷南中学校寄贈・当館蔵
昭和20年5月25?26日空襲のとき撃墜されたB29の1機が入谷町(足立区入谷)に落ちました。
墜落地点近くの地元の人が保存していた#44-69728号機のプロペラの一部です。」
足立区には東京を空襲から守るための高射砲陣地(8か所)と、夜間空襲に備える照空灯陣地(3か所)が設けられていました。
足立区立郷土博物館では、「保木間高射砲陣地」写真や、高射砲陣地関連の収蔵品が展示されています。
<展示パネル>
「高射砲陣地」「照空灯陣地」「墜落箇所」が図示されています。
B29は、入谷町(昭和20/5/26)、嘉兵衛町(昭和20/4/13)、荒川で墜落(昭和20/3/10)。
陸軍「屠龍」の体当たりで荒川に墜落(昭和19/12/27)。
<高射砲保木間陣地>
高射砲保木間陣地は、昭和18(1943)年に設置され、12cm高射砲をはじめ18門の高射砲がありました。
昭和21(1946)年に撤去されています。
現在の日光街道西側の西保木間2・3丁目に第二及び第三陣地が、東側の保木間5丁目に第一陣地がありました。
・保木間第1陣地(口径12cm高射砲が6門レーダー1基) 足立区保木間5丁目
・保木間第2陣地(口径8cm高射砲が6門) 足立区保木間3丁目
・保木間第3陣地(口径8cm高射砲が6門) 足立区保木間3丁目・2丁目
第一陣地の跡地である南関東日野自動車株式会社足立支店(足立区保木間5-25-7)のリニューアル工事現場から、
令和3(2021)年4月に12cm高射砲が出土し、希少性から陸上自衛隊高射学校に移管保存されました。
※1・2枚目は展示パネル、3枚めは「足立区歴史散策マップ」(足立区立郷土博物館発行)より部分抜粋。